公開: 2023年1月13日
更新: 2023年x月xx日
日本が第2次世界大戦に参戦する直前、日本軍の首脳部の代表で会った東条英機は、政治家としては、世論が対米強硬路線に傾いていたのを見て、米国の経済力が日本の経済力を大きく上回っていることを理解しながらも、対米戦争に対して前向きな姿勢を維持し続けました。その理由の一つは、陸軍内部での若手将校たちが、米国との経済力の差を理解しないまま、強硬路線を取っていたことが分かります。また、国民の中にも似たような意見が多かったことも事実です。
特に、国民の世論の動きを見ながら、国民に「受けの良い」政策を表明して、自分(達)の選挙を有利にするやり方を取る政治的な立場をホピュリズムと呼びます。その多くは、国粋主義的な立場に立つものが目立ちます。東条英機も、国粋主義的な立場に立っていました。ヒットラーやプーチン大統領も同じです。どの国においても、国粋主義的な思想は、国民の多くが受け入れやすい傾向があるからです。それ以外にも、「減税」を主張したり、「補助金」の配布を主張したりする方法もあります。